願わず、求めず、たのまず、繰り返すのみ

昨今、景気の低迷などから自信喪失を余儀なくされた人も、少なくないのではないでしょうか。
自信を持って生きるためには、悩み(心配事)を取り去り、クヨクヨしないことが肝要だと述べてきましたが、いったい「悩み」というのはどうしたら取り去ることができるのか。

一つには、悩み(心配事)の正体は何かをつきとめることです。
自分自身がいま悩んでいることについて、その悩みの正体は何かを素直な気持ちになってしっかり見つめてみるのです。そうすれば悩みの原因は自分自身のことか、周囲のことか、過去のことか、未来のことかがはっきりします。このとき大切なことは、心を裸にして本当の気持ちを出すことです。そして悩みの正体を見つけだし、原因をしっかり把握してみることです。
そうすれば、その悩みはすべて自分自身が、もともと何もないところにわざわざ作り出していることだということが分かるはずです。
これを私は、「自分を握る」と伝えてきました。
お金に苦しんでいる人は、お金を「失いたくない、もっと欲しい」と握りしめていませんか。子どものことで苦しんでいる人は、子どもに「こんなふうになってほしい」と握りしめてはいないでしょうか。

悩みの原因が分かったら、次に、その悩みを解決するために自分自身がこれから何をしなければいけないかをよく考えて、最も大切なことから三つ、紙に書いてみてください。なかなか書けないという人は、もし他の人が同じことで悩んでいて、その解決法はどうしたらよいだろうと相談されたと仮定して考えれば、意外と冷静に答えを導き出せるでしょう。 ただし、その三つのやるべきことも、あなたが単に「考え方を変えて」とか、「反省して」やればそれで良い、と思っているとするなら、残念ながら悩みを消すことなどできはしないでしょう。また同じ失敗、誤ちを繰り返すことになるはずです。大切なのは、頭の中だけで考え方を変えるのではなく、行動、アクションを起こすことです。
また、アクションを起こすのは、「今」です。「今日は苦しくても明日は楽になるだろう」ではダメなのです。人生とは「今」なのですから。
某予備校教師の「いつやるの? 今でしょ!」もつとに有名ですよね。

そうして熟考の末、紙に書かれた悩みの解決法は、もうすでにあなた自身が何度も何度も考え、実行しようかどうしようかと、ためらってきたことかもしれませんね。そのことが、この段階で明白になったはずです。
ここまできたら、あとは勇気をもって実行するだけです。
その際、気をつけたいのは、「願わず、求めず、たのまず、繰り返す」ということです。
これだけのことをしたのだから報われてしかるべきだ、とか、幸せになれるはずだ、と考えることは、まだ報われていないという負の心を抱くことになり、それだけで苦を刻んでいることになります。
これでは、悩みを克服しようとするあまり、ますます煩悩にとりつかれてしまうことになってしまいます。
「願わず、求めず、たのまず、繰り返す」。
これができる自分であることが、自然の法則に沿って悩みをなくす最低条件であることを忘れないでください。

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